1956-11-28 第25回国会 衆議院 文教委員会 第2号
経済力の基礎のほとんどない寺社が、その中の建築、国宝、重要建造物等を修理いたそうとしても、金額を国庫で補助するわけでもなし、たとい全額を補助いたしましても、国宝建築物の門のわきにすぐ隣家の住宅の煙突が煙を吐いているというような状況のもとにおきましては、十分なる管理ができることの見込みがないのであります。
経済力の基礎のほとんどない寺社が、その中の建築、国宝、重要建造物等を修理いたそうとしても、金額を国庫で補助するわけでもなし、たとい全額を補助いたしましても、国宝建築物の門のわきにすぐ隣家の住宅の煙突が煙を吐いているというような状況のもとにおきましては、十分なる管理ができることの見込みがないのであります。
次に国宝瑞巖寺本堂外五廉修理費祖庫補助の請願二件と、国宝月輪寺本堂修理費国庫補助の請願、いずれも国宝建築物の腐朽損傷甚だしいために速急に国庫補助を與えて欲しいというのでございます。次に新制高校を卒業して社会に巣立つ勤労青年のために、尚学業を継続できるよう地方の国立大学に夜間部を設置されたいという請願でございます。又室蘭工業大学は本年一月火災を起しまして、その中枢部が約二千坪烏有に帰しております。
又保存問題につきまして、極めて重要な国宝でありますからして、高瀬文部大臣は手ぬかりはないと思いますけれども、現在木造の国宝建築物を、特に国家の所管に属するものに対しまして、どういうような保管方法をとつておられますか、この問題についてお伺いいたします。